イラストレーターとして考えるべきホームページ制作
インターネットが普及し、またPCだけでなくスマートホンやタブレットなど様々な方法でいつでも好きな時にホームページを探したり、また必要な情報について調べたりすることが容易になった時代だからこそ、各企業などに於ける「ユーザーにとってよりよいデザインやコンテンツの実現」に向けた取り組みは激化していると言えるでしょう。
そしてその為に、視覚的に優れたデザインを生み出せるイラストレーターがウェブデザイナーとして起用されることも珍しくありません。
そこで今回は、実際の現場で活躍する超一流のイラストレーターの仕事を参考にして、イラストレーターとして気をつけるべきウェブデザインやホームページ制作について学んでみましょう。
クライアントの目的とユーザビリティの融合を実現させろ!
イラストレーターを目指す人は大勢いますが、必ずしも全員が満足に仕事を獲得できるかと言えば、残念ながらそうとも限りません。むしろ、既に見事な実績のあるベテランほど新たな依頼を受けやすいと言うことは自明の理です。しかしそれは言い換えれば、彼らの“ノウハウ”を参考にすることはライバルに差を付ける手段として価値のあることです。
例えば、何百という書籍の装丁やウェブデザイン、またゲームやアニメのグッズ製作に携わり、他にも「もしもアニメのキャラが現実にいたら?」と言うようなテーマの作品を描いてSNS上でも大人気のイラストレーター斉藤幸延氏は、専門学校など様々な場所でゲストとしてイベントに参加する際に、「イラストレーターが心がけるべきポイント」について必ず同じことを言います。
大切なことはまず、期限内にクライアントの意向を完璧に反映させること
イラストレーターは感性の赴くまま自由に絵を描く“アーティスト”ではありません。実際、仮に誰が見ても素晴らしいと絶賛するようなイラストを描いたとしても、それが“目的のホームページを作る為のデザイン”として使いにくければ、そこに意味はありません。また、絵が細かすぎてPCのモニター画面でしか意味が分からないようなデザインも、スマホユーザーなどからすれば価値の低いものになるでしょう。
優れたデザインを“創造”する能力だけでなく、クライアントが何を求めていて、またそれを利用するユーザーにとって何が必要なのか、それこそを“想像”する能力がイラストレーターに対して何よりも求められている要素なのです。
人気のサイトは最高の教材!ユーザー目線で見るウェブデザイン!
実際に、上述した斉藤幸延氏のようなイラストレーターにホームページの制作や、そのリニューアルに伴う新ページのウェブデザインなどを依頼すると、彼らはまずそのテーマやコンセプトをしっかりと理解する上で、それまでに使われていた関連ページを十分に検証するだけでなく、時には既に多くのユーザーから支持されている既存のサイトも調べ、どうすれば新しいホームページに訪れた人をより満足させられるかを考えます。
なぜならば、人気があるサイトとは即ちユーザビリティにも優れている可能性が高いからです。そしてその上で、さらに魅力的な要素を生み出し、自らの仕事を完成させていきます。
ウェブデザインをする上で、インターネットは教材の宝庫です。しかも無料で見られます。だとすれば、それを有効に活用することは、むしろ第一線で活躍するイラストレーターとして重要な取材であり仕事であるとも言えるでしょう。